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クエスト考察について

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 DDOのクエストはつまらない、という声を耳にします。
 曰く、CCして突撃して鏖殺して、罠の位置は初回でも見当がつき、あるいは耐性下に無視可能で、あっという間にボスまで到りついて倒して終了。ハードやって、エリートやって、箱枯れてハイ終わり。

 確かにDDOのクエストは他のMMOに比べ多少アクション要素があるだけで、「ただクリアするだけ」なら取り立てて難しいという要素もなく、単調ですぐ終わり、つまらないかもしれません。

 でも、少し待ってください。
 依頼人ほかNPCの言葉に耳を傾け、戦いを挑んでくる敵の鬨の声や断末魔の声を心に刻み、碑文や書架を熟読してみませんか。

 どんなに小さなクエストでも、クリアには直接関係のない、しかし見過ごせない情報が少なからず織り込まれていることに気がつくはずです。
 それは背景世界であるエベロンの描写であったり、あるいは今まさにストームリーチを巻き込まんとする大きな歴史的事件の予兆であったりするのです。

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 貴方は駆け出し時代、酒場の地下で遭遇した狂信者が仕えていたのが、ただの弱小カルト教団ではないことに気がつきましたか?

 〈コロマーの洞窟〉で、あの兄弟が何を起こしたか、同僚らが防衛戦をいかに戦い、いかなる末路を辿ったか、さらには太古の昔ここで巨人族が何をなさんとしていたか、見当がつきましたか?

 〈常夜界の宝物庫〉に陣取ったヴェラの真の意図、彼女が取引を持ちかけた理由を読み取りましたか?

 ライラット女王の第一の部下が、貴方に向けて密やかに期待したものを感じ取りましたか?彼と女王との緊張関係に目を向けましたか?

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 DDOのクエストは内容もさることながら、その配列も非常によく考えられており、低レベルから順を追ってプレイしてゆくことで、背景世界についての基礎的な知識が徐々に身についてゆくように設計されています。

 竜紋13家のあらまし、ソヴェリン・ホストと銀の炎との微妙な関係、暗黒六帝の出自、ヴォルの血翡翠騎士団のつながり、これらエベロンを彩る各種勢力について。

 オークやホブゴブリンといった、他のファンタジー世界では雑魚キャラ扱いされる人型種族の、エベロンでの極めて特別な位置づけ。

 夢幻界狂気界をはじめとする、主物質界を周回する13次元界のこと。

 これらの事柄は、わざわざ 『エベロン・ワールドガイド』 を購入せずとも、NPCの言葉を丹念に拾ってゆけば、そのほとんどについてはゲーム内から得られる情報だけで理解することが可能なのです。

 むしろ 『ワールドガイド』 なしにDDOのみからエベロンを知ってゆけることこそが、プレイヤーの探求心をかき立てる大きな動力源となりうるわけで、スタンダローンな世界設定しか持ち得ない他のMMOに対し、DDOが有している大きなアドバンテージではないかと思うのです。

 最終的にこのゲームで身につけた知識がPnPへの誘い水になることまでデザイナー陣が想定したかどうかはわかりませんが、もしそうならそれは(成功するしないは別として)志の高い、良い試みだと思います。

***

 やや話が逸れましたが、当ブログのクエスト考察は、DDOのクエストで密やかに語られる “ゲームクリアとは直接関係のない” 物語について、少しだけ触れてみようというものです。

 本来は各人がそれぞれの目で、ゲームの中から全ての情報を見いだして行くのが理想かもしれません。しかし、たとえば戦闘中の敵の台詞など、なかなかお目にかかるチャンスに恵まれないようなものも少なくありません。

 ただでさえDDOのプレイヤーは、少ない時間をやりくりして遊んでいるであろう高年齢層が多いと想像されますから、ゲームの隅から隅まで舐めるような情報収集を要求するのはどだい無理というものです。
 そのあたり、ある程度の「知識の補完作業」をこちらでお手伝いできたらいいな、と考えている次第です。 

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