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よくわかるコーヴェア大陸

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 先週から〈常夜界の宝物庫〉の記事を書きはじめています。
 そこで気づいたのですが、ここから先はどうやっても新大陸の話題を避けて通るわけにはいかないようです。
 DDOのシナリオ設計の常として、新大陸についても下級クエストから順番にこなしていくことである程度の知識は身に付けることができます。しかしそれらはあくまで断片的な情報であり、大陸――というより新大陸の上で成立している近代社会――の全体的なイメージを 『エベロン・ワールドガイド』 無しで掴むのは至難の技です。とはいえ、設定上キャラクターのほとんどが新大陸から暗黒大陸へ渡ってきたというのに、当のプレイヤーが故郷に関する知識を十分に得られないというのも理不尽な話です。

 そこで次回からのシナリオ鑑賞の下準備として、簡単なコーヴェア地図を作成してみました。

Khorvaire_thumb.jpg

わたしたちの歩いている、歩いてきた場所のこと


 新大陸コーヴェアは現在エベロンで最も文明化が進み、繁栄している大陸です。私たち冒険者も、今は暗黒大陸で活動していますが、もともとは新大陸から船に乗って渡ってきたのです(オープニングムービーを思い出してください)。

 新大陸はかつては五つの国からなる統一王国ガリファーにより統治されていました。しかし100年ほど前に次期王位をめぐる争いが生じ、それは瞬く間に大陸全土へと飛び火して最終戦争と呼ばれる大戦が勃発しました。
 最終戦争は100年ほど続き、泥沼の戦いの末、和平会議により勝者なき決着をみました。この過程で植民地が次々と独立し、また大国のひとつは滅亡。結局、五つあった王国は十二の国家へと分裂しました。これは第一次世界大戦当時の欧州の状況によく喩えられています。

 ゲームの開始時期は最終戦争の終結から4年後。
 プレイヤーキャラクターの多くは、戦争の終わった社会に自分の居場所を見いだせないでいた復員兵であったり、戦火で学府の人材が失われた今こそ新発見で名をあげるチャンスと意気込む学者であったり、あるいは王国が混乱から立ち直らないうちに危ない商売で一山当てたいと目論む盗賊であったりするかもしれません。
 いずれにしても戦争はあらゆる人の生活に影を投げかけており、冒険者が暗黒大陸へと渡航した動機にも直接的・間接的になんらかの関わりを持っていることは覚えておいてください。

コーヴェアをとりまく他の大陸


 コーヴェアを新大陸と呼ぶからには、旧大陸はあるのでしょうか。
 あります。新大陸のはるか東方には旧大陸サローナが存在します。

 旧大陸は人間種族の発祥の地です。もともと新大陸の原住種族はゴブリノイドやオーク、ハーフリングやノームでした。今から3000年ほど前に、旧大陸の伝説的な船乗りラザールが新天地を求めて西方へ航海し、人類としては初めて新大陸の東岸(今のラザール公国連合)に上陸しました。これを旧大陸からの人類移民の第一波と呼びます。

 今から1500年前には第二波の移民、正確には難民が発生します。旧大陸を〈夢幻界〉のクオリが侵略しはじめたのです。

 今までのエントリでも御紹介したとおり、〈夢幻界〉は今から四万年前に主物質界と次元軌道が最接近し、そのさいクオリがエベロン侵略を企てました。当時暗黒大陸で栄華を誇っていた古代巨人族が死闘の末に〈夢幻界〉を軌道ごと吹き飛ばし、以来クオリは「」エベロン侵略を行えなくなりました。
 しかしクオリは精神体となってエベロンに飛来し、現地の人類種族に憑依することで(インスパイアドという)間接的な進出を果たすことに成功したのです。かくして旧大陸インスパイアドの帝国リードラによって支配されてしまい、多くの難民が海を渡って新大陸へと逃れました。

***
 新大陸の南方には私たちの冒険の舞台である、暗黒大陸が存在します。  暗黒大陸は御存知のとおり、かつて高い魔法技術水準を誇った古代巨人族の王国があった場所であり、今はそれらの遺跡が深いジャングルの中に眠っています。学術的にも、経済的にも大いに関心を呼びうる文物が数多ある反面、原始の自然と危険な原住種族が待ち受ける秘境でもあり、まさに冒険の舞台としてはうってつけです。まだ探査が進んでいなかった時代のアフリカによく喩えられます。  ドラウは暗黒大陸の原住種族です。エルフもドラウとルーツを同じくしますが、古代巨人文明の崩壊後にエアレナル島大陸に移り住みました。
***
 以上、DDOで関係してきそうな大陸に限って、駆け足で紹介してみました。  エアレナル島大陸とアルゴネッセンは、その住人について掘り下げて述べる必要がありますので、いずれまた頁を改めて紹介したいと思います。  それでは、次回こそ〈常夜界の宝物庫〉の解説を。

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コメント(7)

まだ勉強したてで拙いflashですが、皆さんの
お役に立てれば幸いです。

VoNはシナリオを読み込めば読み込むほど、
語られぬ設定の深さを感じます。
つくづく良くできたキャンペーンです。
PnP用に書き起こしたいくらいですね。

大変興味深く見させて頂きました
ドロアームはコーヴェアにある国家の名前だったんですね
VoN1にあるオースオブドロアームはどうしてゼンドリックにあるのでしょうね
VoNの解説と推察を楽しみに待っておきます

わかりやすい地図ありがとうございます。
ひとつ質問なんですが、五つ国のシアリって、ワールドガイドではサイアリになってますが、どちらが正しい読みなんですか?

>>↑2
ドロアームについても考察する予定です。
乞ご期待。

>>↑1
当ブログにはホビージャパン公式の読み方と異なっている部分がいくつかありますが、より正しいと思われるものを採用しています。

シアリについては
「おまいらCyreってどう読みますか?」スレ
http://www.google.com/search?q=cache:njDTIjS9GIwJ:boards1.wizards.com/archive/index.php/t-431174.html

を参考にしました。
Keith Baker has said that he pronounces it "Seer-ree".

だそうです。

ラザールならヴァラナールではないですか?
でもマバーじゃなくてマバールなんだよね…

VoN記事まだー(チンチン

冗談はさておき、すごく期待してます。
火曜日から出張だからそれまでに来ないかな…

>>名無しさん
基本的に筆者は「…アール」派です。
ヴァラナールで統一しようかな。

>>↑
火曜日前には間に合いますのでご安心ください。
ただ現段階(書きかけ)ですでにVoN1の解説が400字詰め原稿用紙20枚を越えているので、前後編に分けるかもしれません。

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