地図の最近のブログ記事

MountReysalon.jpg

たな荒野エリアのひとつ 〈レイサロン山〉 の地図です。
冒険者がこの地で為さなければならないことは大きく分けて3つあります――が、ほとんどの方は宝石やら精髄やら秘刻やらキーアイテムが一斉に出てきて混乱していることと思います。どれが物語の進行に必要なんだか、どれが竜触鎧の作成に必要なんだか、もう何が何だか...てゆうか収納品袋に収納させてくれよ!みたいな。折角ですからここいらでストーリーサイドからめておきましょう。

EnterTheKobold.jpg

クエスト 『真・コボルド登場』 の地図です。
原題Enter the Kobold。これは芝居のト書きで用いられる表現で 「上手よりコイル」 「おゆき」 といった使われ方をします。ここでは定冠詞 the 付きですから直訳するとのコボルドがやってくる」 なります。

GoC.jpg

レベル帯向けに MOD7 で追加された三樽洞クエのひとつ 『一寸の好機』 の地図です。いつもは気軽に邦題をり出すのですが、今回は少しばかり苦しみました。原題Ghost of a Chance です。 「かな可能性――も無い:否定文)」 という意味の慣用表現ですが、英語圏ではTVドラマのサブタイトルなどで、幽霊に絡んだネタに屡々 “引っかけて” 用いられます。これもわれの身であるファリア・ウォーリィの危機的な状況と、幽霊と化した兄の姿を掛けた表題なのでしょう。

 ゲーム的には、(最後のパズルを除けば)取り立てて見るべき所のないクエストです。散発的な海賊の攻撃をなしながらレバーを引いて 〈門〉 を開け、先に進むの繰り返しですから。しかし脚本的には中々興味深いものがあります。

LoTTT.jpg

題は The Legend of Two-Toed Tobias です。 toe と言われると日本人の感覚では 「爪先」印象が強いですが、ほかに 「趾」 という意味ももっています。
 たとえば動物で言えば、我が国の動物園でも見ることができるフタツユビナマケモノや強壮作用で美食家に知られるミツユビオニトカゲの数から命名されています。

 伝説の大海賊 “二趾” トビアス・ウォーバックルの場合も

「聞いた話によると、左足に指が2本しかないらしいわよ」
「そうじゃないよ。片足に指が一本ずつ、つまり両足で合計2本の指があるはずだ」
 という会話通り、爪先ではなくの数が二本でした。もともと二趾しかない少趾症なのか、あるいは合趾症なのか、はたまた戦いでを失ったのかは分かりませんが。

 あるいはローレント・シャステルの語った伝説自体が既に真実からは遠く離れており、歴史上のトビアスは存外 〈二趾のサンダル〉〈二趾の靴〉 すなわち下駄や雪駄を履いていただけかもしれません。高下駄で帆桁から帆桁に飛び移っていたら、確かに語り草にもなるでしょう。

 れにせよ、日本でならば差別の観点から殊更に避けられそうな指趾数の話をキャラクターの特徴づけとして気軽に用いるあたり古い冒険小説の香りを感じます。
 そういえばゴールドマンの小説 『花嫁姫』 の悪役ルーゲン伯も六本指で有名でした。彼の愛用したレイピアは 〈六本指の剣〉〈黄昏炉〉 に登場する 〈七本指の手袋〉 を見てあの剣を思い出したのは筆者だけでしょうか。

 余談ですが 『花嫁姫』 は小説版も傑作ですが映画版も低予算ながら素晴らしい出来です。ロブ・ライナー監督が 『スタンド・バイ・ミー』 の次に撮った作品で、レイピアの剣劇は必見です。何故かアンドレ・ザ・ジャイアントとか出演してます。観てない方は是非。

ゼンドリック地図

| コメント(7) | トラックバック(0)

 以前のエントリ一寸触れただけで、公式には紹介していなかった暗黒大陸の地図です。以前 WotC 社で公開されていた高画質版とゲーム内で用いられるオリジナル地図とを組み合わせてみました。

 地図マニアで無くとも、ゲーム既出の地名の位置関係を確かめてゆくだけで楽しめるのではないでしょうか。を守るアーチャー・ポイント、グレードウォッチなどの防塁や、ストームクリーヴ要塞の戦略的重要性を想像したり、また中級レベルで行くはずのグイラン砦スレナル遺跡の意外な遠さに驚いたり。

  "MOD0" 唯一のレイドであった 〈嵐椎山〉 はその旅程だけで冒険シナリオを幾つか組めるほどの距離です(たしか海路で行くんですよね)。レベル上昇に伴い 〈魔の砂漠〉〈リーヴァーの禍〉 のような長征が増え続けるかと思いきや、以降は一転して 〈忌むべき昇華〉〈第十三蝕〉〈闘争界の逆襲〉 といった近場でのレイドが繰り返されました。
 風の噂では MOD8 は 〈嵐椎山〉〈リーヴァーの禍〉 の後日譚から始まるとのこと。ふたたび暗黒大陸の奥地に分け入り、砕かれた大地の神秘を堪能できそうです。

まとめページ4

| コメント(9) | トラックバック(0)

未公開だった〈黄昏の帳〉野外クエの地図です。
MOD6実装直後に描き上がってたんですが、blogに触る余裕ありませんでした。
今さらですがモンク来る前にアップ。

まとめページ3

| コメント(4) | トラックバック(0)

未公開だった〈死者の都〉第三期の地図です。
プレレイド以降は残念ながら未調査です。

まとめページ2

| コメント(0) | トラックバック(0)

未公開だった〈常夜界の宝物庫〉〈黄昏炉〉そして〈リーヴァーの禍〉の地図です。

 キャンペーンシナリオ〈死者への連祷書〉、通称〈死者の都〉の背景知識を解説する脱線企画の最終回、今回はシナリオそのものにさらっと触れて終了です。

 今回の 『影の墓所』 は地図を載せようにもランダム要素が多いダンジョンですので、言葉を中心にして解説していきます。

 後半に、いつもどおりシナリオの解釈と観賞をしたいと思います。

 キャンペーンシナリオ〈死者への連祷書〉、通称〈死者の都〉の背景知識を解説する脱線企画の第二弾、今回は〈ヴォルの血〉の成立に至る道程について解説します。
 まずエベロンのエルフの簡単な歴史と独特の死生観について述べ、死霊術がもたらした二つの不死、竜種との確執、ヴォル家の興亡と〈ヴォルの血〉の誕生、そして現代新大陸における地位について順を追って説明していきます。

 ……え、メインコンテンツはどうしたって?
 忘れてました。とりあえずここに地図おいておきますね。やっぱり何の説明もしませんが。



ShadowLoad.jpg

ShadowKing.jpg